認知症の食事について②(介護知識)
少し時間が空いてしまいましたが、食事について第2回と書いていきます。
今回は水分補給についてまとめていきたいと思います。
まず、水の形態として意外とい知られてませんが
1、液体
2、トロミ(弱)*すごい柔らかいスライム
3、トロミ(中)*少し柔らかいスライム
4、トロミ(強)*スティックのり
5、ゼリー状*ゼリーのような滑らかさはないが、掬ってもこぼれない
があります。これらも身体能力に応じ、適した状態で水分を提供していくという流れになります。*はそれぞれの状態をイメージしたものです。
そして、提供する判断を見間違えると誤嚥性肺炎を引き起こし、最悪亡くなられる可能性もあります。補足ですが、トロミ(中)以降はストローでは飲めませんし、スプーンを使った方が楽です。
また、常食を食べられている方にトロミーのついた水分(人によっては必要な場合もあります)を提供すると身体能力が下がり、認知が早くなる可能性もあります。
さらに、水にトロミをつける粉はお腹のお通じを良くする効果があり、水分を摂取することは大事ですが、本人にとって短時間で大量の水分を摂ると下してしまう可能性が大いにあります。それだけに計画的には配慮しなければいけません。
次にトロミを付ける際に気を付けるべき点について、これはシンプルに「水分の種類によってトロミ付くスピードが変わるため、急いでやらないこと」です。というのもトロミ剤は水を原子レベルで見たとき、水素などをくっつけているので、そこにほかの成分が入るとくっつくスピードが遅くなるのは明白だと思います。
失敗例として、みそ汁やジュースにトロミを付けて、あんまりトロつかないと思ってもう一匙、もう一匙と追加していたらゼリー状になってしまったという経験をした介護士も少なくはないはずです。そういったことを一人でもないようにできたらと思います。
最後に余談としてトロミ剤の面白使い方について
1、コーラなどの炭酸飲料と混ぜるとしゅわしゅわしたゼリーになります。意外とおいしいです!
2、お腹が空いたとき、一杯だけだったらゼリー状にして食べても問題はない。
3、コップの底にくっついてるトロミはお湯を掛けるときれいに取れる。
4、先にトロミ剤をコップに入れて混ぜるときれいに混ぜられる。っていうか混ぜる必要はなくなる。
と4つ程上げさせていただきました。もしよかったらぜひやってみてください(笑)
以上、食事の際に欠かせない水分の内容でした。もしほかにありましたらコメント頂ける幸いです。